15日夜、「丹後の医療を考えるシンポジウム」が京丹後市峰山町で開催されました。
京丹後市の人口10万人あたりの診療所数(開業医を含む)は、府内でもっとも少なく府平均の半分以下、病床数(入院ベット数)も基準病床数を下回っています。それだけに、弥栄病院・久美浜病院・丹後中央病院・丹後ふるさと病院の4つの病院が大きな役割を果たしていること。3大死亡原因の一つである「脳神経血管」に対応する脳神経外科が丹後地域にはないことが、救急対応の困難をきたしていること等、など深刻な状況になっています。代表よびかけ人である岡田龍平氏は、安心できる医療体制をつくるために、住民も医療関係者も力を合わせていく事が大事で、このシンポを運動をつくる出発点にしようと呼びかけました。パネラーは、瀬古 敬丹後ふるさと病院名誉院長、寺元敬一たんご協立診療所所長、福田揚子ケアーマネージャー、今西英雄さん(患者の立場で)。
瀬古 敬ふるさと病院名誉院長は、後期高齢者医療制度の内容を見てもわかるように、混合診療、医療特区をつくって、これまでの国民皆保険制度が破壊されつつあること、これの元にはアメリカの強う要求があることを数字を示しながら報告されました。
寺元敬一たんご協立診療所所長は、日本の医師数はOED諸国と比べて大変少ないのに「医師は足りている。偏在だ」とする国の見解が間違っていること、病院勤務医が36時間拘束などあたりまえの過酷な労働を強いられている現状を報告し、国が責任を持って医師を増やし、安心できる医療体制をつくるべきと訴えられました。
「日本の医療水準は高いのに、医療は世界でも最低!」ある病院長が語られていました。京丹後市で、国民健康保険料を滞納し、医者に行けずに手遅れとなっ手亡くなられた方がいると聞きました。自民党政治は、憲法25条に保障された「健康で文化的な生活」を国民から奪い取ってきました。命を奪う政治は絶対に許せない!引き下がれない思いです。
瀬古医師が「武器なきたたかいを起こしましょう!」と怒りをこめて呼びかけられましたが、本当にその通りです。国民の怒りとたたかいが政治を動かす!
17日には、宮津市で日本共産党与謝地区委員会主催の「世界の流れと日本の進路」を学ぶつどいが開催されました。
講師は、2010年参議院予定候補の成宮まり子さん。「日本共産党は、かなーり大きな視野で、日本と世界を見ている政党です。~長期の視野で、世界の視野で物事を見る事を大事に~」と始まった1時間20分近くの話は、「おもしろかった。わかりやすかった。世界から見てアメリカ言いなりの日本の異常さがよくわかった。」と好評!でした。
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