1945年8月24日午後5時過ぎ、舞鶴市下佐波賀沖で、強制労働を強いられていた朝鮮人労働者とその家族を乗せた日本海軍輸送艦浮島丸が突然大爆音と共に沈没し、549名の犠牲者を出す大惨事になりました。
この事件の背景には、36年に及ぶ日本の朝鮮に対する植民地支配と第2次世界大戦での強制連行・強制労働があります。日本の敗戦で、やっと祖国に帰れる、肉親に再会できると希望に満ちていたであろう犠牲者の無念さを思うと、胸が締め付けられる思いです。
1978年8月に「殉難の碑」が建立され、以後追悼集会が毎年開催されてきました。1995年には、映画「エイジアン・ブルー浮島丸サコン」が上映され、1996年に西山とき子元参議院議員が参議院厚生委員会で浮島丸事件について質問し、以後追悼集会には、厚生労働大臣からメッセージが届けられるようになりました。
追悼集会には、大韓民国民団の代表と朝鮮総連の代表が共に参加をし、今年は大韓民国駐大阪総領事も参加するなど、平和と友好の場になっています。
大韓民国民団舞鶴支部支団長の金 栄吉氏は
真相解明も損害賠償もせず謝罪しない日本への怒りを述べたあと、「しかしながら民間人同士では話は別であります。我々は韓日交流をより一層深め、皆が「家族」となるように努力してまいります。そしてこれが平和の輪を広げ、最後には世界の平和につながればと思います。最後に韓国と日本が永遠に争うことなく、親しき隣人となりますように心から願い追悼の辞とします。」と結ばれました。
在日朝鮮人総聯合会京都会3丹支部 副委員長 池 勝一氏は
「この不幸な出来事を風化させる事なく、代を継いで過去の歴史の教訓を正しく活かし、再び過ちを繰り返してはいけません。」とよびかけました。
東京中目黒の「祐天寺」には、今も故郷に帰れない「280体の遺骨」が残されています。侵略戦争の反省も曖昧なまま、再び「戦争への道」を歩もうとする異常な政治をただすこが求められていると痛感します。
憲法9条を高く掲げ、世界の国々の人々と平和の連帯を!
今日は福知山市で会議があっただけで、久しぶりに夕方早くに帰宅しました。近所の田んぼには豊に実った稲が、風に吹かれていました。今年の米価も安値・・・とも言われていますが・・・・・・心配です。価格保障、所得保障を実現しなければ!
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