小説『女工哀史』を執筆した細井和喜蔵の50回目の碑前祭が、29日行われ参加してきました。
『女工哀史』は、今話題の小林多喜二の『蟹工船』より4年前に出版されました。和喜蔵は、与謝野町で生まれ、13歳で育ててくれていた祖母を亡くし、大正12年までの15年間を紡績工場で働きました。虐げられ、過酷な労働を強いられた女工さんのあまりにも悲惨な姿に心を痛め、その実態を告発し、改善をさせようとしたのです。和喜蔵は、女工哀史の出版の1ヶ月後に病気で亡くなりました。多喜二との直接の接点はありませんが、『労働者が過酷な実態に置かれていた』時代を共に生き、人間らしい労働を求めて闘った小説家としてつながっていました。
『蟹工船』『女工哀史』共に80年以上前の小説が、今の青年達の置かれている実態と重なり合う状況に心が痛みます。28日に、厚生労働省が金融危機の中で「非正規雇い止め3万人」「学生内定取り消し331人」を発表しましたが、現実にはこれを大きく上回るリストラの嵐が吹いています。労働者を物のように「景気の調整弁」として扱う今の実態に対して、「闘おう!」と『蟹工船』も『女工哀史』も呼びかけているのではないでしょうか。
返送されてきた青年雇用アンケートに、ある派遣労働者があきらめている事の一つに「老後を生きること」とありました。結婚も子どもを持つことも、将来を生きる事も諦めさせる社会・・・・・今こそ変えなければ!和喜蔵さんの碑前に誓って花を捧げました。
30日は、福知山市と綾部市で5人の方に日本共産党に入党していただきました。今日も「総選挙で日本共産党がのびてほしい!」と赤旗を購読していただきました。日本共産党への期待を日々実感しながら!決意新たに!
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