2月19日、与謝野町で開催した「救命救急センターと丹後の医療を考える会」に120名の議員、医療関係者、住民のみなさんに参加いただきました。
報告に立った門ゆうすけ京都民医連第二中央病院院長は
北部医療の問題点について「京都府は全国でも人口あたりの医師数が多いが、京都市・乙訓医療圏以外はすべて日本平均以下まわり、2002年から2008年までに、京都全体の医師数は増えているが、北部では、医師数と勤務医がヘリ、公的病院で総合的な医療を行う与謝の海病院や舞鶴の4病院の役割が大きな鍵を握る。にもかかわらず、医療圏や府県を越えた医療の連携が欠如している。」
「丹後と与謝に安心できる医療体制をつくるために、国の社会保障抑制体制の転換、医師の増員、そのためにあらゆる医療関係者の力を結集するように府がイニシアチブをとる事、介護・福祉・まちづくりなどの地域包括ケアーをつくる事、そして救命救急センターが救える命が救える体制として一つの手段である事」と、報告。
「地域医療は行政・医療関係者・住民の共同作業で作るものであり、当事者である地域住民の力が重要である。」と強調されました。
この間、但馬救命救急センターの実践を学ぶ中で「病院側の情報公開と、地域住民の生の声を交流し、力をあわせることが、国の社会保障抑制政策を変え、困難な中でも良い地域医療を作りあげる事」を痛感していました。討論の中でも、与謝の海病院への不満が数多く出されていましたが、「私達住民が良い病院に変えていくために、病院への働きかけがもっと必要!医療関係者との共同のとりくみ、与謝の海病院と住民の懇談会の要望など、共にとり組みましょう!」と発言しました。
懇談会の準備をする中で、2004年研修医の制度が変わり、北部の医師不足に拍車がかかり、弥栄病院や舞鶴医療センターの産科休止、与謝の海病院の脳外科休止と再開などが起こり、そのたびに住民のみなさんが署名をとりくみ、日本共産党も200を超える病院・開業医との懇談で、『北部の医療を守る5つの提言』を発表、京都府や国への要請にとり組みました。住民の運動が、「医師不足は設置者の責任」と責任を放棄する知事の姿勢を変えさせ、まだまだ不十分であっても前進させてきた事に大きな確信を持たなければ!と痛感しました。
2月の府議会で、京都府は「北部にも救命救急センターが必要。検討を進める」と言及し、23年度予算で京大や主要病院を含めた『医師不足対策機関』設置に6000万円の予算を計上しました。この機関は、前回の知事選挙で門ゆうすけさんが「医師不足対策は、オール京都でとり組む」と公約してきた事です。
今、「丹後医療圏に救命救急センターの設置を求める署名」が社会保障推進協議会を中心に始まっています。与謝の海病院の脳外科再開では、1万人近くの署名が寄せられました。必ず実現させる運動を大きく広げて行きたいと思います。
2月21日には、但馬救命救急センターの視察がありました。日本共産党の議員や医療・福祉関係の団体20名が参加しました。私も楽しみにしていたのですが、突然のインフルエンザ!で参加できず・・・・・・もうすぐ報告集が出されるそうなので、又、お知らせします。
インフルエンザで実感したこと!
突然の夜中の発熱・・・・40度の熱にうなされ夫に近くの病院に電話してもらいました。「当直の医師が外科のため、対応できない」の返事。病院側の事情もわからない訳ではありませんが・・・・・・・こんな時に救命救急センターがあれば!自らの体験で痛感です。幸い、自宅から20分の公立病院で看てもらえてインフルエンザであったので良かったのですが、命にかかわる病気だったら・・・・と思うと恐ろしくなります。
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