13日、府会議員団、舞鶴市会議員団と共に舞鶴市の市民病院、共済病院、医療センターを訪問し、病院長と懇談をしました。舞鶴市では今年に入って、舞鶴市の医療をどうするのかを検討する、「舞鶴地域医療あり方検討委員会」が開催され、中間答申が出されたばかりです。最終答申はこれからですが、1もしくは2病院に再編する事が検討されているようですが、その結論に至る根本的な問題は、医師不足にあること、その深刻さをあらためて実感した懇談でした。
脳外科医や整形外科の医師の不足で、救急対応ができなくなっている事が、明らかになりました。医療センターでは来年、整形外科の医師がいなくなります。その結果、交通事故の場合など、対応ができなくなるのです。市民病院では医師の体制がとれず、夜間の救急はしていないのです。
「救急搬送は絶対断らないと言う理念があったが、今の体制では無理で、限界まできている。」
「救急はレントゲン技師、看護師、薬剤科、麻酔科、脳外科、整形などなど、総合力が必要だが、夜間にそれだけの体制を取る事は無理。これ以上、職員の負担を増やすことはできない。」
「行政は、夜間救急の体制を維持するために、支援してほしい。」
「最近コンビニ救急という言葉があるが、昼間の受診が可能なのに待ち時間が少ないと夜間に来られると、本当に必要な救急の患者に対応ができないことがある。医師体制が限界まで来ていることを理解してほしい。」
「国は医療費の削減ばかりを優先するが、現場が泣いている事を知ってほしい。」
など、深刻な実態が出されていました。「限界」「今の体制でやるしかない」と言う言葉が何度も出てきて、病院長の苦悩が伝わってきました。国の医療切り捨て政策のもとで、地域医療が脅かされている現実に対して、「安心できる地域医療を!」の声を大きく広げていかなければなりません。
今、大切なことは、病院を1つにするのか2つのするのかではなく、どうすれば舞鶴の医療を守ることができるのかを医療関係者、行政、住民が議論し合い、知恵と力を合わせる事ではないでしょうか。
光永府会議員・島田けい子さんと共に。
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