2日、宇都宮宮津市会議員に、自衛艦「あたご」事故の事で聞いてほしい事があると電話をくださった方を訪問しました。
「漁師になって50年、これまで4度も自衛艦とあわや衝突という経験をした。そこのけ、そこのけの精神にいつも腹が立っていたが、国防のためしかたがないと我慢してきたが、今回の事故で怒りがよみがえった。防衛省の不祥事、今回の隠蔽体質・・・・もううんざりした。これまでの事故の教訓が何もいかされていない。ぜひ、この怒りを国に届けてほしい。」と・・・・。
9年前、宮津市養老漁協(当時)の定置網に自衛艦が乗り上げる事故がありました。日置沖のマンションの明かりを宮津市街のものと勘違いしたそうです。最新のレーダーを持ち、訓練をされた自衛隊がこのようなミスをおかすとは考えられない事ではないでしょうか。1億もかけた装置が破壊され、1ヶ月休業しなければならなかった漁師のみなさんの苦悩はどれほどのものだったでしょうか。「そんな痛みを考えようともせず、少しでも補償費を減額しようとした態度が見え見えだったのが悔しかった」と言われていました。
3日に訪ねた伊根町でも、「日常的に漁場で自衛艦が行き来し、常に恐怖感を持っている。訓練は漁場から離れたところでしてほしい。」と切実な願いが出されました。
今日は、海上自衛隊舞鶴地方総監部に、こくた恵二衆議院議員、井上哲士参議院議員、成宮まり子京都国政委員長、新井進府会議員団長、後野和史舞鶴市会議員、吉田さゆみの連名で申し入れをおこないました。
申し入れ内容は、1,自衛艦は周辺海域や漁場において危険灯などの証明を点灯する事 2,航行予定の航路など事前情報を漁協や関係者に連絡、徹底する事3,定置網漁やカニ漁など、漁場海域では訓練をおこなわない事 4,海上衝突予防法の回避義務など、安全航行の基本ルールを厳守する事の4項目です。
「国民の安全を守るべき自衛隊が今回のような事故を起こした事は重大だと考えている。今、安全総点検をおこない、安全航行を最徹底している。これまでも漁場や時期を配慮して航行してきたが、徹底する。」と答えられたのですが・・・・実態は、危険な航行がされているのですから、漁場での訓練はおこなわない事を強く要望しておきました。
6日には、巻き網船問題や重油高騰問題で水産庁に行ってきますが、今回の事故についても要請してきたいと思っています。
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