丹後地域では珍しく晴天で暖かい日が続いていましたが、一転して今日は朝からみぞれ混じりの雨が降り続いています。17日から22日まで、景気悪化で苦しむ中小業者のみなさんと出会ってきました。
17日は、京丹後市で1000名を越える労働者を雇用、地域の経済を支える日進製作所を訪問し、実情を聞かせていただきました。
「今年は9月末までは順調だったが、急激に状況が悪化している。雇用調整助成金などを活用し、雇用維持に努めたい。」と話されていました。
12月20日は、こく田恵二衆議院議員と丹後機械工業協同組合との懇談、機械金属関連業者との懇談会がありました。
市会議員団、府会議員団との懇談に続いて3度目の懇談二も関わらず、古川康夫理事長と寺田常務理事が対応してくださいました。
「前回の懇談よりさらに悪化。昨日の理事会で受注量50%以下になっている企業がほとんど。年明けにさらに悪くなると感じている。1週間で状況が激減する。雇用維持については、頭が痛いことだが中小企業にとっては人材は重要な力であり、解雇は避けたいと考えている経営者がほとんど。『雇用調整助成金』の活用で首切りをせずに何とか乗り切りたいと思っている。条件緩和がされ、ありがたい。」
「融資の元本返済、せめて1年は猶予してほしい。
この間、設備投資をした企業も多く、多額の借金を抱えている。急激な減産で売り上げも無いのに返済は無理。倒産・廃業の危機を乗り越えるためにも、強くお願いしたい。」などの要望がよせられました。
午後からは、大宮町で機械金属加工業を営む土居さん(元大宮町議)の呼びかけに、京丹後市各地から30名を越える業者が集まりました。こく田恵二衆議院議員が報告、原田府会議員が府議会報告、私が経済産業局・財務局交渉報告を行い、各業者から深刻な実態と切実な要望が出されました。
「12月に入って激減。2年8ヶ月前に設備投資をしたが1月から支払い能力なし。3年ぐらい利息返済のみにしてほしい。」
「80%減。他業種の仕事もしているので何とか乗り切っているが、このままでは丹後の企業はほとんどつぶれる危機感。」 「9月頃までは残業していたが、ピタッと注文が来なくなった。これがいつまで続くか不安。」 「10月まではそこそこ仕事があった。金融機関に融資の相談に行ったが、年収の20%しか貸せないと言われた。緊急の事態なのだから別枠での融資ができないか。」 「売り上げ70~80%減。高校生2人と中学生の子どもが進学を希望している。貯金や保険を解約し、いきつくところまで頑張るしかないと思っているが・・・・不安。」
借金を抱えながら、従業員を止めさせ路頭に迷わせるわけにはいかない!と必死に踏ん張る中小零細業者の緊急支援を急がなければ!
国会では、民主・社民・国民新党の3野党提出の雇用対策法案が強行採決され、本会議で可決されましたが・・・・今必要な事は、雇用の維持と暮らしを守るために与野党が知恵を出し合い、一致する部分で対策をまとめる事こそ!重要では無いでしょうか。
22日は、舞鶴市の工業団地進出企業を訪問。突然の訪問にもかかわらず丁寧に話していただきました。舞鶴ではユニバーサル造船の下請け企業も多く、今のところ急激な影響は出ていないと言う事でしたが、円高が続けばどうなるのか心配です。
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