私にとっても念願のひな人形です。私が小さい頃、家は貧しく、ひな人形を買ってもらえませんでした。自分で赤い布を敷き、おもちゃのお人形を飾っていました。私達の世代では、そんな家庭も多かったのではないでしょうか。だからひな人形に”あこがれ”をずっと持っていました。
女の子が生まれたら・・・・・・と思っていましたが、我が子は息子が4人、自分のためにひな人形を買おうか・・・と、何度思ったことでしょうか。孫やお嫁さんより、おばあちゃんがうれしそう・・・・・と、夫。今、暮らしが大変な中で、ひな人形を買えたことを幸せに思わなければ・・・と思います。
ひな人形の由来は、平安時代に草や紙、木で作った簡素な人形に、自分の厄や災いを移して川や海へ流した事と、宮中で行われていた人形遊びが結びついたものだそうですが、わが子の幸せを願う親の思いは、どんな形であれ、変わらない行事として引き継がれて来たのだと思います。
5日、日本共産党文教委員会 藤森毅さんをむかえて、「子どもと教育を語る会」が開かれ参加してきました。
藤森さんは、「子どもと教育にかかわる制度にまともなルールを」として、デンマークと日本の子育ての違いは、
①親の働き方の違い→デンマークでは工場は朝6時から午後2時まで、企業は朝8時から午後4時までで残業なしが一般的。仕事が終われば「家族の時間」、毎日子ども達とお父さんがバトミントンや野球をして遊び、家族揃って夕食、それがあたりまえの日常だそうです。日本はどうでしょうか、夜遅くまで働いて子どもと接する時間がない・・・そんな家庭が多いのではないでしょうか。
②教育にお金がかからない→18才以上の学生全員に返済なしの奨学金が支給されるので、18才になれば親から独立して生活している学生がほとんど。妊娠している学生や、子持ちの学生、障害のある学生には特別加算もあるのです。日本はと言えば、大学まで行かせると一人1000万円は教育費にかかると言われています。
③7年生までは点数をつけない学校
④国民学校は、親・教職員・子どもの代表からなる「学校運営委員会」により運営され、校長はオブザーバー。子どもの代表も対等に意見を述べる事が出来るのです。
日本は、親をめぐる社会情勢も、教育や子どもをめぐる環境も、世界から見て「異常」と言えるのではないでしょうか。親も子ども達も、一人の人間として尊ばれ、大切にされる社会を取りもどさなければ!と、強く思いました。
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