10月28日、連日目撃や人への被害が絶えないクマの出没をはじめ、鹿・いのしい・猿などの被害が広がっている中で、京都府や国が緊急の対策を実施するよう申し入れをおこないました。京都府か口丹以北の議員や農業関係者が参加しました。
京都府は、農林水産部長・農林水産部技監・森林保全課参事が対応しました。
「クマが丹波栗の木を折って、すべて食べてしまった。木がだめになれば次の収穫はない。死活問題。絶滅危惧種で保護しなければならないと言うなら、農作物の保障をしてほしい。」
「クマが冷蔵庫を倒して、中の食べ物を食べる事まで起こっている。一人暮らしの高齢者は覚えて夜も眠れない。」
「猟友会も高齢化で、鉄砲を撃てる人が少なく、死骸を埋める作業も困難になっている。猟銃が撃てる専任の体制をつくってほしい。」
「鳥獣被害で農業の意欲が奪われ、来年から耕作しない農家が増加。このまま行けば集落崩壊につながる。もっと体制強化をすべき。」などの各地の状況や意見が出されました。
京都府の回答は、実態や農家・住民の思いは理解しているとしつつ、「クマは絶滅危惧種であり、人命にかかわる時は殺処分しているが、人間との共生のために人間の努力も必要」「被害対策チームを作り、予算も大幅に増やしている。」と、農家や住民ののせっぱ詰まった思いとはかけ離れたものだと感じました。
近畿農政局は、生産経営流通部農産か課長が対応。農水省概算要求で総計113億円の鳥獣対策予算が計上され、説明をうけました。京都府と同様、生々しい実態を訴えてきました。
「クマ対策は環境省の管轄で、農水省から「殺処分せよ」とは言えない」との返事でした。全国的にクマの被害が多発しているなかで、国としての緊急対策が必要では!・・・・・・縦割り行政もいい加減いしてほしい!怒り!
我が家の畑も、鹿が柵を飛び越え、イノシシが網を破り・・・・・、とうとう頑丈な金網の柵をつくらざるをえなくなりました。クマは目撃こそしていませんが、夜は外に出るのが怖いと感じるようになっています。
米価の下落、鳥獣被害、その上 農水省の試算でも、食糧自給率が12%に低下すると言われている『TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)』に菅首相が参加を表明。農家の意欲を奪う政治に怒り!沸騰!
明日は、農家のみなさんを訪問し、意見をお聞きして来ます!
京都府・近畿農政局で。
柿の木のクマの爪痕。
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